「資産運用をしたいけどバランスファンドって自分で作れるの?」
そう考えているあなたは、投資に対する意欲がしっかりある方です!
実は、バランスファンド風の運用は、誰でも簡単にできるんです。
この記事では、「ETF」や「投資信託」を使って、自分だけのバランスファンドを作る方法を、やさしく解説していきます。
どちらも少額からスタートできるので、資産運用デビューにもピッタリですよ!
バランスファンドとは?ざっくり説明
バランスファンドとは、一言でいうと「1つ買うだけでいろんな資産に投資できる便利パック」みたいな商品です。
株式、債券、不動産などにバランスよく分散投資してくれます。
これにより、たった1本のファンドを買うだけで、手軽に国際分散投資ができるのが魅力ですね。
投資初心者や、投資に時間をかけたくない方にとってうれしいのは、運用のプロが配分や調整をしてくれること。
市場の変動で資産のバランスが崩れても、運用側が定期的にリバランス(比率調整)してくれるので、常にバランスが保たれます。
つまり、「あれこれ考えるのは苦手…」という人にとっても、とても使いやすい仕組みなんです。
バランスファンドについてもっと詳しく知りたい方は、別記事バランスファンドとは?超入門ガイドもぜひチェックしてください!
自分で作るバランスファンドのメリット
市販のバランスファンドは手軽な反面、配分比率が固定されており、自分好みに調整することはできません。
その点、自分で作るバランスファンドは自由度が高く、自分だけのオーダーメイド設計が可能!
また、年齢や職業、ライフステージによってリスクの取り方は変わるものです。
自分で作れば、そうしたリスクを柔軟に調整できるのも大きな魅力ですね!
バランスファンドを作る前に考えておくこと
バランスファンドを作るうえで、商品を買う前にまず以下の2点を決めましょう。
- どの資産クラスで構成するか
- どのような分配比率にするか
ちなみに、どの資産クラスをどのような分配比率で運用するかを『アセットアロケーション』といいます。
どの資産クラスで構成するか決めよう

最初に「どの資産クラスを組み込むか」を決めます。
株式や債券はもちろん、不動産(REIT)、コモディティ(金・原油など)、さらには仮想通貨(ビットコインなど)も候補に入りますね!
資産を広く分散させることで、リスクを抑えつつ安定的な運用が目指せます!
- 国内株式
- 海外株式(先進国・新興国)
- 国内債券
- 海外債券
- REIT(不動産投資信託)
- コモディティ(例:金、原油など)
- 仮想通貨(例:ビットコイン、イーサリアムなど)
どのような分配比率にするか決めよう
次に大切なのが、「それぞれの資産をどのくらいの割合で持つか」です。
これをアセットアロケーションと呼びます。
- 積極型:株式80%、債券20%
- バランス型:株式60%、債券40%
- 安全志向型:株式40%、債券60%
「自分はどのくらいリスクを取れるんだろう?」と迷ったときは、無料の診断ツールを使ってみましょう!
おすすめ診断ツールは次の2つ。
Funds Loboはざっくり診断向け、ウェルスナビ×Rはより細かい配分まで出してくれますよ!
ETFと投資信託で自作バランスファンドを構築しよう

バランスファンドは、ETFだけで作るのもOK、投資信託だけでもOK、両方を混ぜてもOK!
ちなみにETFと投資信託など、個別の商品の組み合わせを『ポートフォリオ』といいます。
自作ならポートフォリオの変更も自由自在です。
まずは少額から始めてみましょう!

ETFは新NISA口座で購入すれば、税制面でもお得ですよ!
【方法1】ETFでバランスファンドを作る
ETFは“上場投資信託”のことで、株と同じようにリアルタイムで売買できる投資信託です。
一般的に信託報酬(運用管理費用)が低めで、長期投資向きの商品が多数あります。
国内株は「TOPIX連動型ETF」、海外株は「S&P500連動ETF」、債券は「国内債券ETF」など、いろいろありますよ!
取引できる時間は、平日9:00~11:30/12:30~15:30。
ETFの種類を知りたい方は、東証マネ部の「ETF銘柄リスト」が見やすいので参考にしてみてください。
ETFの購入と注意点
事前に決めた資産配分の比率に沿って、各資産クラスに対応するETFを購入しましょう。
株式は国内外の株価指数連動型ETFを、債券は国内債券・外国債券の指数連動ETFを購入するのがおすすめです。
ETFは銘柄ごとに最低購入単位(1口)の価格が決まっていますので、「10万円分ちょうど買う」というのは難しいです。
ある程度の誤差は仕方ないと割り切りましょう。
ETFは積立投資はできませんが、毎月定期的に一定額を購入すると、時間分散効果を得ることができますよ!
定期的なリバランスが大切
一度買って終わりではなく、半年〜1年に一度は配分を見直しましょう。
資産の比率がズレていたら、増えすぎた資産を一部売って、少ない資産を買い増して元のバランスへ。
この調整は『リバランス』と言われるもので、自動では行われないので、自分で管理する必要があります。

評価額が増えている場合は、リバランスが投資の果実をもぎ取る瞬間です!
逆に評価額が下がっていても、淡々とルールに従ってリバランスするのが長期投資のコツ!
【方法2】投資信託でバランスファンドを自作する
投資信託は、100円から買えるお手軽さが魅力!
「つみたてNISA」や「iDeCo」の対象商品も多く、税制優遇もバッチリです。
しかも、積立設定をしておけば、毎月自動で購入してくれるので、手間もほとんどかかりません。
低コストのインデックスファンドを選ぼう
事前に決めた資産配分の比率に沿って、各資産クラスに対応するインデックス型の投資信託を購入しましょう。
購入するのは低コストのインデックスファンド。
国内株式はTOPIX連動型、先進国株式はMSCIコクサイやS&P500連動、国内債券は総合債券指数、外国債券はグローバル債券指数に連動するインデックスファンドがおすすめです。

人気なのは「eMAXIS Slimシリーズ」「SBI・Vシリーズ」など。
できるだけ信託報酬が低いファンドを選びましょう!
積立投資と定期的なリバランスを行う

毎月の積立設定をしておけば、基本は放置でOKです!
いわゆる「ドルコスト平均法」という、時間分散によるリスク軽減と着実な資産形成が期待できますよ!
また、半年〜1年に1回くらいチェックして、資産配分が大きくずれてきたらリバランスで調整しましょう。
ETFと投資信託の比較
項目 | ETF | 投資信託 |
---|---|---|
最低金額 | 1,000円台〜 | 100円〜 |
手間 | 自分で売買・調整が必要 | 自動積立がラク |
コスト | やや低め | 商品による |
向いてる人 | 自分で管理したい人 | 忙しい人・ 投資に手間を掛けたくない人 |
メリット | 自分が購入したい金額を指値できる 即時取引可能 | 決まった金額分購入できる 積立NISA・iDeCoと制度が充実 |
デメリット | 投資信託より資金が必要 金額調整がしづらい | いくらで購入できるか買うまでわからない 海外資産は早くても翌日以降の購入になる |
ETFと投資信託を組み合わせて自作もOK!
自作バランスファンドはETF、投資信託、どちらかだけで作るという決まりはありません。
基本は投資信託で積立を行い、株式クラスの資産はETFで運用するという方法もOK!
米国株だけETFで運用したり、REITだけ個別銘柄で買ったり…自分のスタイルに合う方法でOKです。
大事なのは配分比率をどうするか、そしてそのルールをどう守っていくかです。
ただし、商品数を増やしすぎると管理が煩雑になるため注意しましょう。

私は個別株を含め、現在28個の商品で運用しています。
そのうちETF・投資信託は14種類。
最大20種類のETF・投資信託で運用しましたが、管理が大変で数を減らしました。
よくある疑問(Q&A)
- ETFってなんか難しそう…本当に初心者でも大丈夫?
大丈夫です!
最初は戸惑うかもしれませんので、少額からスタートしてみましょう。
- 投資信託っていくつ買えばいいの?
最初は「株式・債券・REIT」の3つくらいでOK!
慣れてきたら増やすのもアリです。
いつでも増減できるのが自作バランスファンドのいいところです。
- 自作より既成のバランスファンドの方がラクじゃない?
間違いなくラクです!
でも自作すれば、管理の手間はかかりますが、「自分に合った配分」にできます。
そしてなにより、自分で管理するのは楽しいし、愛着が湧きますよ!
まとめ:自作バランスファンドは楽しい!
ETFや投資信託を使って自分だけのバランスファンドを作るのは「少し手間はかかるけど、その分おもしろくて勉強になる」作業です。
大事なのは、無理せずコツコツ続けることです。
あなたも今日から、自作バランスファンドで資産づくりをスタートしてみませんか?
※本記事は特定の投資助言を目的としたものではありません。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。