比較的リスクが低いと言われる米国債券。

債券自体を購入することもできますが、ETFを通して投資することも可能です。

東証上場ETFなら、日本円で購入でき、取引もスムーズ!

初心者にも扱いやすく、初めての債券投資にもぴったりです。

そこでこの記事では、東証に上場している米国債券ETFの中から、残存期間別に「おすすめ9銘柄」を紹介!

残存期間ごとに特性が異なるので、「リスクヘッジとして」、「分散投資の一つ」、「積極的に売買利益を狙う」など、ご自身の債券活用方法を考えるヒントも提案します。

※情報はすべて2025年10月時点のものです。最新情報は証券会社の公式ページ等をご確認ください。

なぜ東証上場ETFがおすすめなの?

米国債券を直接購入できる証券会社の口座を持っていても、為替リスク・税制の複雑さは初心者にはハードルが高いものです。

また日本人にとって、新たに発行される米国債券にアクセスするのは困難で、既発の債券を購入するのが一般的です。

そのため、債券の残存期間(償還日)を大まかにしか選ぶことができません。

一方、ETFは債券を売買・運用し続けるため、ファンド自体に償還日はありません

ETFを保有し続けている限り分配金が支払われます。

さらに東証上場ETFなら、日本語対応で税制も国内株式と同様で手間いらずというメリットがあります。

ドルに両替する必要がないのは便利ですね。

買いやすく、管理しやすいのが大きなメリットです。

米国債券は残存期間で分かれている

債券は残存期間に応じて、大まかに「超短期・短期・中期・長期・超長期」に分けることができます。

「何を目的に債券に投資するか」によって、どの残存期間の債券を扱うETFを保有するかが異なってくるのです。

期間おおよその満期レンジ金利への反応性格
超短期0〜3か月とても小さい価格はほぼ動かない
現金の“一時置き場”に近い
短期1〜3年小さい安定第一
利上げ局面でもダメージが軽め
中期3〜5年
7〜10年
中くらい安定と価格反応のバランスが良い
コア土台に向く
長期10〜20年大きい利下げ時の上昇が目に見える
利上げには弱い
超長期20年以上とても大きい利下げ時の上振れは最大級
利上げ時の下振れも大きい

残存期間ごとの特徴については、別記事でまとめていますのでご確認ください。

超短期・短期の米国債券に連動するおすすめETF

現金の一時置き場として機能する超短期の米国債、安定第一で運用できる短期の米国債。

超短期債は長期運用に適しておらず、基本的には短期債から検討を始めるといいでしょう。

超短期・短期の米国債券ETF(ヘッジなし)

証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額
(億円)
2012iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETFブラックロック0.154%あり178.8
2620iシェアーズ 米国債1-3年 ETFブラックロック0.154%あり109.5

(2012)iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF

超短期の米国債券ETFで、あえて選ぶなら「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF」。

ETF設定以来、分配金0円が続いていますが、ベンチマークに近い金額で基準価額が推移しています。

とはいえ、超短期の債券は「現金の一時的な投資場所」という面が強いので、そう考えるとETFとの相性は良くありません。

(2620)iシェアーズ 米国債1-3年 ETF

短期の米国債券ETFなら唯一資産額が100億を超えている「iシェアーズ 米国債1-3年 ETF」がいいでしょう。

2020年の設定以来ベンチマークに沿った運用ができている稀有なETFです。

分配金は「やや少ないかな」と感じなくはないですが、安定第一に債券投資をしたい方、資産の一部として債券にサテライト投資したい方におすすめです。

超短期・短期の米国債券ETF(ヘッジあり)

超短期・短期の米国債券ETFには、ヘッジありの商品はありません。

超短期・短期の米国債券ETF一覧
証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
2012iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETFブラックロック0.154%あり178.8
2620iシェアーズ 米国債1-3年 ETFブラックロック0.154%あり109.5
133AグローバルX 超短期米国債 ETFGlobal X Japan0.1045%あり30.3
181AMAXIS米国国債1-3年上場投信(為替ヘッジなし)三菱UFJアセットマネジメント0.132%あり39.1
2093上場Tracers 米国債0-2年ラダー(為替ヘッジなし)アモーヴァ・アセットマネジメント0.066%あり20.5

中期の米国債券に連動するおすすめETF

米国債券ETFの中で最も選択肢が多いのが中期の債券ETFです。

「3~5年」、「5~7年」、「7~10年」のボリュームゾーンに分かれますが、メインは「7~10年」

安定性と価格流動性のバランスが良く、最も投資に適したゾーンになります。

中期の米国債券ETF(ヘッジなし)

証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
1656iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETFブラックロック0.154%あり355.3
1486上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)アモーヴァ・アセットマネジメント0.176%あり218.6

(1656)iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF

ヘッジ無し商品では最大の資産規模300億円以上を誇る大きなETFです。

1口300円程度で10口単位での購入と、結果的に3,000円程度という少額から投資できるのもおすすめポイントです。

ベンチマークとの乖離は比較的小さい一方、分配金がやや少ないと感じられます。

信託報酬は0.154%(税込)と最安ではありませんが、資産規模との兼ね合いで、投資の第一候補にあがります。

(1486)上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)

資産規模が200億円を超える比較的大きなETF。

分配金もしっかり出ており、ベンチマークとの乖離も許容範囲にあります。

1口から投資できるものの、1口2万円を超えているのが難点と言えば難点ですね。

中期の米国債券ETF(ヘッジあり)

証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
1482iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)ブラックロック0.154%あり1,474
1487上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)アモーヴァ・アセットマネジメント0.176%あり647.0

(1482)iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)

1口1,000円台から投資できる、お手軽なETFです。

米国債券ETFの中で、最も資産規模が大きいのも魅力。

2016年から運用されているにも関わらず、ベンチマークとの乖離が非常に小さいのが素晴らしいですね!

(1487)上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)

「S&P 米国債7-10年指数(円ヘッジ)」をベンチマークとするETFです。

こちらも2017年からの運用であるにも関わらず、ベンチマークとの乖離がほぼないのが魅力です。

しかし、資産規模が「iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)」の半分以下であること、信託報酬も若干高いこと、1口1万円台からの投資であることを考えると、若干投資しにくい印象です。

中期の米国債券ETF一覧
証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
1482iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)ブラックロック0.154%あり1,474
1486上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)アモーヴァ・アセットマネジメント0.176%あり218.6
1487上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)アモーヴァ・アセットマネジメント0.176%あり647.0
1656iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETFブラックロック0.154%あり355.3
2015iFreeETF 米国国債7-10年(為替ヘッジなし)大和アセットマネジメント0.11%あり32.1
2016iFreeETF 米国国債7-10年(為替ヘッジあり)大和アセットマネジメント0.11%あり124.9
2090NZAM 上場投信 米国国債7-10年(為替ヘッジあり)農林中金全共連アセットマネジメント(NZAM)0.143%あり15.3
2647NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信野村アセットマネジメント0.143%あり90.7
2648NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信野村アセットマネジメント0.143%あり503.4
2838MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジなし)三菱UFJアセットマネジメント0.132%あり47.6
2839MAXIS米国国債7-10年上場投信(為替ヘッジあり)三菱UFJアセットマネジメント0.132%あり84.4
2856iシェアーズ 米国債3-7年 ETF(為替ヘッジあり)ブラックロック0.154%あり475.2
376ANEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(75%為替ヘッジあり)連動型上場投信野村アセットマネジメント0.143%あり3.8
381AiFreeETF 米国国債3-5年(為替ヘッジなし)大和アセットマネジメント0.11%あり27.4
382AiFreeETF 米国国債3-5年(為替ヘッジあり)大和アセットマネジメント0.11%あり24.5

長期・超長期の米国債券に連動するおすすめETF

金利の影響を大きく受ける長期・超長期の米国債券ETFは、扱うのがやや難しい印象です。

しかし、米国金利が下がり始める段階で投資をしておくと、いざ金利が下がったときに大きな利益を得ることができます。

米国金利が下がると円高に振れる傾向があるので、ヘッジ付き商品をベースに組み立てるといいでしょう。

もちろん、米国金利が上がり始めると、ヘッジ付き商品はダブルパンチを食らいます

債券ETFとは言え、なかなかリスキーな商品です。

長期・超長期の米国債券ETF(ヘッジなし)

証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
2255iシェアーズ 米国債20年超 ETFブラックロック0.154%あり59.0

(2255)iシェアーズ 米国債20年超 ETF

ヘッジ無しの長期米国債券ETFで、唯一資産額が50億円をこえている商品。

2,000円程度から投資できるのでサテライト投資に最適です。

2023年11月設定の比較的新しいETFなので、今後の動向に注目ですね。

長期・超長期の米国債券ETF(ヘッジあり)

証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
2621iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり)ブラックロック0.154%あり1,694
179AグローバルX 超長期米国債 ETF(為替ヘッジあり)Global X Japan0.1045%あり214.8

(2621)iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり)

資産総額が1,000億円を超える、長期・超長期の米国債券を代表するETF

2020年10月の上場以来、基準価額が半額にまでなった「ヘッジ付き長期米国債ETFの怖さを見せてくれる商品」で、現状ねらい目と言えばねらい目です。

1口1,000円程度で投資ができるため、資産のごく一部を今後米国金利が下がることに賭けて投資するのもアリでしょう。

(179A)グローバルX 超長期米国債 ETF(為替ヘッジあり)

25年以上の残存期間を持つ米国債券で運用するETF。

信託報酬が0.1045%と、かなり低く設定されてます。

2,000円台から投資ができるので、こちらもサテライト投資に向いていますね。

長期・超長期の米国債券ETF一覧
証券
コード
名称管理会社信託報酬マーケットメイカー資産総額(億円)
2621iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり)ブラックロック0.154%あり1,694
2255iシェアーズ 米国債20年超 ETFブラックロック0.154%あり59.0
179AグローバルX 超長期米国債 ETF(為替ヘッジあり)Global X Japan0.1045%あり214.8
180AグローバルX 超長期米国債 ETFGlobal X Japan0.1045%あり8.9
182AMAXIS米国国債20年超上場投信(為替ヘッジなし)三菱UFJアセットマネジメント0.132%あり2.5
183AMAXIS米国国債20年超上場投信(為替ヘッジあり)三菱UFJアセットマネジメント0.132%あり58.8
237Aiシェアーズ 米国債25年超 ロングデュレーション ETFブラックロック0.154%あり29.1
238Aiシェアーズ 米国債25年超 ロングデュレーション ETF(為替ヘッジあり)ブラックロック0.154%あり30.2

ETFを選ぶときのチェックポイント

項目チェックポイント
信託報酬年0.1〜0.2%が目安。長期保有ならコスト差が重要に。
純資産総額数百億円以上が望ましい。流動性に直結します。
為替ヘッジ長期なら原則「なし」。
為替不安や、米国金利の利下げを想定する場合は「あり」。
残存期間株式投資がメインなら短期から中期。
債券ETFで売買利益を狙うなら長期・超長期。
売買単価少額投資派は「1万円以下で買える」ETFがベター。
ベンチマーク乖離指数と値動きがずれていないか、確認しておきましょう

まとめ:まずは「どの残存期間のETF」にするか決めると運用が楽!

債券ETFは運用する債券の残存期間によって、その特性が大きく異なります。

まずは「どの残存期間の債券で運用するか」を決めたうえでETFを探してみましょう。

東証上場ETFなら残存期間別に、少額から・日本語で・円建てでスタートできます。

少しずつ、積み立てながら購入していくとリスクも少なくなりますよ!

※本記事は特定の投資助言を目的としたものではありません。
 投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

※参考
日本取引所グループ
各ETF管理会社HP